シャトー・フォンバデはサンランベールという小さな村の北側に、AOCポイヤックで最も偉大な特級シャトーである
シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ラトゥール、シャトー・ランシュ・バージュ、
シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドに囲まれた
優れたテロワールを所有しています。
中世のあいだ、シャトー・フォンバデはシャトー・ラトゥールの領地に属していました。
古くからブドウの栽培を行っていたと思われるでしょうが、当時は時期尚早と考えられていたようです。
シャトー・フォンバデとしての植樹の記載を見つけることができるのは、18世紀になってのことでした。
以来、ポイヤックのワイン史に名を残す、何人ものオーナーの手に渡り現在に至ります。
例えば、19世紀初めにレスペール地方副知事およびポイヤックの裁判官を務めたカマンサック領主の子息
ピエール・ド・ループ、また第2帝政時代にはクラーク家のシャンセル未亡人などの手を渡ってきたのです。
5大シャトーで醸造コンサルタントを行っている著名な醸造家、エリック・ボワスノ氏がCHフォンバデの醸造を任されています。
彼はフォンバデを5大シャトーに負けないワインにすることを目指しています。
彼の指導の下、醗酵層にはセメント・タンクを用い、自然な状態で栽培したブドウに極力負荷のかからない手法で醸造を行っています。