フィレンツェとシエナのちょうど間に位置する、ラッダ・インキャンティでワイン造りを行っています。
キャンティ・クラシコ9エリアの中でも、ラッダ・インキャンティ
は今でこそ有名ワイナリーがひしめき合う激戦区ですが、
レモ・チャンピによって、カステッロ・モンテリナルディの土地が所有された1961年当時は、まだ周囲は稲作地帯でした。
当時のレモの職歴は、保険の営業マン。しかし故郷の田舎に強い情熱を持っていました。
故郷のトスカーナ を訪れ、実際にこの土地の購入を決めた時、
彼の一番の関心事はヴィッラ経営・・・というよりは、忙しい都会の喧騒から現実逃避する為の田舎暮らしの住居として購入、
最初の頃は週末には、その静けさを楽しむために訪れていました。
しかし、一度この土地とブドウ栽培の文化に触れてしまったレモは、その内に秘めた情熱に火が付き、
家族全員をトスカーナに連れてきて、ワイン造りの冒険を始めることを決めてしまったのです・・・!
彼が土地を購入してから最初に造られたワインは、1967年ヴィンテージ。
出来はどうあれ、今でも記念に100本ほど残っているそうです。
しかし約50年間もの長い間、生産量は非常に限られたものに留まり、他国への売買が行われることはありませんでした。
2000年後半に父レモが亡くなった後、息子のダニエーレが本格的なキャンティ・クラシコ造りを始めることを決意します。